香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)さん(23)が23日、昨年6月のデモの件で香港の裁判所に出廷した。保釈は認められず、収監された。12月2日に判決が言い渡される見込みという。
同日、周さんのツイッターには、「ADMIN:今朝、周庭アグネスと黄之鋒ジョシュアたちは昨年6月21日に警察本部を包囲した件で出廷、裁判官は判決まで保釈を認めず、彼女たちを即時収監としました。皆様と周庭の誕生日を過ごしたいと願っています。12月2日の判決が無事であるように、もし遅れても後でプレゼントを開けられるように。」と、周さんの心情をつづった一文が投稿された。
周さんは12月3日に24歳の誕生日を迎える。
前日には、周さん本人が「去年香港の警察本部であったデモの件で、明日の日本時間朝10時半から裁判があります。裁判所から出られない可能性もありますが、無事に外に出られますように。」とツイートしていた。
周さんは今年8月10日、香港の国家安全維持法違反容疑で逮捕されたが、翌11日深夜に保釈された。ツイッターでは「#FreeAgnes」「#周庭氏の逮捕に抗議する」といったハッシュタグが拡散し、周さんを支持する声が高まった。
周さんは保釈後、日本のSNS上で支援の動きが広がったことに感謝していること、拘束中、自分の信念を貫き、抵抗する強い意志を歌い上げた、日本のアイドルグループ欅坂46のヒット曲「不協和音」の歌詞が頭の中に浮かんだことなどを明かした。
一方で「政治的な目的による摘発でばかげている」と当局の対応を批判した。
【関連記事】
周庭、黄之鋒両氏を収監 香港当局、19年のデモで (日経新聞、11月23日)