デモ扇動の罪などで禁錮10月の実刑判決を受けた香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)さん(24)が6月12日午前、香港北西部の新界地区にある大欖(たいらん)懲教所から釈放された。取材に駆けつけた報道陣の質問には応じず、無言で車に乗り込んだ。(画像は12日朝のNHKニュースから)

 周さんは2019年の逃亡犯条例改正案に反対するデモを組織、警察本部を数万人で包囲したとして公安条例違反の疑いで、24歳の誕生日前日の昨年12月2日に逮捕・起訴された。当初は女子刑務所の「羅湖懲教所」に収監されていたが、その後、重大事件の囚人が収容される大欖(たいらん)懲教所に移送された。

 周さんの弁護士によると、刑務所での態度が模範的だったことなどから刑期が短縮されたという。

 海外の支援者からは「周庭さんが釈放されたとのニュース。よかった。彼女のような人物を拘束する世の中のままではいけないと思う」

 「思ったより早く釈放されたのはよかったけど報道陣に何も話さないのが少し心配。でもこれ以上は無理をしないでほしいから仕方がないかな。それでもまだ国家安全維持法違反で起訴される可能性もあるとか。周庭さんはもう十分役割を果たしたと思います」

 といった声が寄せられている。