【香港情勢】自由はいけないことか? 周庭さん「怖さとんでもなかった」

 香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)さん(23)が13日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、国家安全維持法(国安法)違反容疑で香港警察に逮捕されたときの様子などを明かした動画を投稿、繰り返し「怖さがとんでもなかった」などと語った。

 周さんは10日に逮捕され、翌日の11日深夜に釈放された。釈放後の記者会見では、捜査官から「どのような容疑」による逮捕なのか、何も教えられなかったと話した。また、拘束中、自分の信念を貫き、抵抗する強い意志を歌い上げた欅坂46のヒット曲「不協和音」の歌詞が頭の中に浮かんだことを明かし、話題になった。

 今回の動画は25分弱。
 一部は日本語で、「日本人のみなさんの応援がすごく感じられた」と、Twitterなどを通じた支援に対し、感謝の思いを伝えた。

 日本語によるメッセージは以下のとおり。

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日本のみなさん、こんにちわ。アグネスです。

このライブを見てくださって本当にありがとうございます。
ライブを見てくださっている香港人、日本人もとてもたくさんいるので、まずは広東語で
いろいろ今の気持ちとか、逮捕されたときの様子を説明していきたいと思います。広東語のあと日本語で説明したいと思いますので、日本のみなさん、ちょっとお待ちください。

(事務所らしき場所、周さんはソファに腰かけ、話し出した。19分すぎから日本語に切り替わった)

日本のみなさん、このライブを見てくださって本当にありがとうございます。
さっきは、広東語でいろいろ、拘束されているときの感想を話しました。改めて日本語でもいろいろ話したいと思います。
今回、逮捕されたこと、びっくりしました。10日に私が逮捕された前に9人の香港人、男性の方なんですが、国家安全法で逮捕されました。

私はあの日、国家安全法で逮捕される心の準備が全然できていなかった。心の準備がなく、いろいろ現状を把握していないまま逮捕されたというか、不安や怖さがとんでもなかった。拘束されているとき、いろいろ考えましたね。

10日の夜に逮捕された。警察がうちを捜索して、私のパソコン2台、携帯3台も没収されました。逮捕されて、警察署に連行されて、とっても怖かったんですね。
なぜ怖かったかというと、国家安全法で逮捕されて起訴されたら、保釈されなくなる。起訴された人を保釈しないと定められている。もし私が起訴されたら、もう出られないんじゃないか、そのまま収監されるんじゃないかなと本当に怖かったんです。

25時間くらい拘束されましたけど、出られて本当によかったと思いました。そして拘束されているときに弁護士を通じて、日本人のみなさんや香港市民の応援、すごく感じられた。弁護士からアグネスのこと、日本人の方たくさん応援しているよ、とメッセージが届いたので、本当に、本当にありがとうございました。

#FreeAgnes(ハッシュタグ フリーアグネス)とかも、昨日出られて、いろいろとネットとTwitterで読んで感謝の気持ちでいっぱいです。

いま保釈されたんですけど、起訴されるかどうか、収監されるかどうか本当にわからないので、日本のみなさんも引き続き香港のことを注目していただければいいなと思います。

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 周さんは動画の最後に「ばいばーい」と手を振り、微笑んでいた。

 周さんからは、若者らしいひたむきさ、ストレートな正義感、絶望しない明るさを感じるが、動画の中で「怖かった」と繰り返していたのが耳に残った。独裁国家がもたらす恐怖は、僕らの想像を超えているに違いない。

 そして彼女がわざわざ日本語でメッセージをおくってきた意味を、僕らも受け止めなければならないと思う。

 自分自身、何ができるのか、わからないが、「引き続き香港のことを注目」していきたい。

 そして小さな声だけど…絶対沈黙しない。