香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)さん(23)のツイッターが2日午後4時34分、管理者(admin)によって更新され、「周庭判決 懲役10ヶ月 即時収監 上告申立て期間の保釈不可」と投稿した。
この日、昨年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改正案に抗議する警察本部包囲デモを扇動したとして、無許可集会扇動罪などに問われた香港の民主活動家3人に対する判決が言い渡された。周庭さんには禁錮10カ月の判決が下された。
日本のメディアもこの事件を大きく報道している。
周庭さんに禁錮10カ月判決。香港人団体は無実主張「集会の中止呼びかけていた」(ハフポスト日本版 2日16:39配信)
香港活動家・周庭氏に禁錮10月 19年の違法デモ(日経新聞 2日16:47)
この判決に対し、
「周庭さんが、なぜ逮捕され禁錮刑なのか。民主主義を謳うことがそんなに悪いことなのか」
「デモをしただけで禁固刑ってやっぱ中国は恐ろしい国やね」
「SNSで日本に向けて日本語で香港の現状を伝えてくれていただけに、抗議の一つもできない日本政府で本当に申し訳ない。」との反応が寄せられた。
また、2度の中国留学経験を持つフリージャーナリストの高口康太氏氏はヤフーのコメント欄に「昨年の逃亡犯条例がらみのデモについては、アグネス・チョウ氏もジョシュア・ウォン氏も主導的な役割を果たしていなかったわけで、こうして有罪判決を受けたのは海外メディアに露出して象徴的な存在になっていたという以外の理由はないと考えられます。見せしめという側面が強いわけで、なんともやるせない思いに駆られます」と書き込んでいる。
周さんは判決前、「ここ数日、精神状態はあまりよくありません。気温が下がったせいもあるのか、あまりよく眠れず、体の調子が悪いです」と面会した友人に漏らしていた。
あす12月3日、24歳の誕生日を迎える周さん。「皆様と誕生日を過ごしたい」との願いはかなわないようだ。