「今は絶望する時ではない」 台湾・蔡総統が香港民主化を支持 周庭氏実刑判決には「遺憾」表明




 台湾の蔡英文総統(64)は、香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)さんら3人が2日に実刑判決を受けたことを「遺憾」と非難し、台湾政府は「香港市民や香港の民主化を支持する」と力説した。

 

台湾の蔡英文総統
台湾の蔡英文総統

蔡総統は実刑判決が報じられたあと、自らのfacebookを更新し、3人を支援する内容のコメントを発表した。

 蔡総統のfacebook

 

台湾の蔡英文総統のfacebook

 

 「今は絶望するときではない」

 3日付の「TAIWAN TODAY」がそのコメントを以下のように翻訳して伝えている。

 「香港衆志(デモシスト)の元秘書長(事務局長)の黄之鋒氏、同元主席(党首)の林朗彦氏、同元党員の周庭氏は、昨年の抗議デモの扇動者として逮捕され、実刑判決を受けた。この3人の香港の若者は、香港市民の民主主義における人権を守るという集合的な意志の主体となった。しかしとても残念なことに、この判決によって香港市民の民主化の要求が再び権威主義によって抑制されることとなった。台湾にも民主化の過程で紆余曲折があったが、私たちは、脅威に負けて理想とする台湾のあり方を忘れたことはない。どんな暗い夜にも必ず夜明けが訪れる。香港の皆さんが脅威にさらされて、理想を失わないよう切に願う。今はまだ絶望する時ではない。民主主義を掲げる台湾が、今後も必ず香港市民や香港の民主化を支持する」

 また、台湾の与党、民主進歩党(民進党)は声明で「中国共産党と香港政府は、香港の自由が死んだと宣言したに等しい」と断罪した。

 

 「冷酷」 国際社会からも批判相次ぐ

 また、JNNニュースは、米連邦議会のペロシ下院議長が「冷酷な判決」と非難したことを報じた。
 
 ペロシ下院議長は「今回の不当な判決は中国が異なる意見を抑圧し、香港の人々に保障されている自由や真の自治を破壊するためには手段を選ばないという明確な証拠だ」「不当な判決と香港の人々に対する中国の攻撃を非難するよう世界中の人々に呼びかける」と訴えたという。

 ロイターも各国要人の反応を次のように報じている。

 英国のラーブ外相は、香港や中国の当局に対し、反対運動を抑圧する運動をやめるよう要求。「検察当局の決定は公正かつ公平でなければならず、香港市民の権利と自由は守られなければならない」と訴えた。

 米上院議員のマーシャ・ブラックバーン氏は、人権弾圧と香港の自治の破壊行為だとして中国を批判。「黄之鋒には信念を貫いていただきたい。あなたは世界に散らばる自由の戦士たちにとって真の励みなのだから」とした。

 

 「選ばれて」犯罪者に仕立てられたに等しい彼ら

 
 海外ニュースに強い硬派ジャーナリズムの新潮社「Foresight」は《やはり「禁錮刑」香港民主派「アグネス」らの言論を封じた中国》と題して、今回の判決の不当性を暴いている。こちらの記事も一読してほしい。