櫻坂46・渡邉理佐(23)の卒業コンサートが終わって一週間が過ぎた。卒コンでは、「二人セゾン」「世界には愛しかない」など、グループ改名後、“封印”されていた欅坂46の楽曲が復活披露されたことが、最大のトピックになった。
だが、その陰でひっそりと消えた曲がひとつあった。
「櫻坂の詩」。
「欅坂46を超えろ!」と櫻坂46としてリスタートを切った彼女たちのために総合プロデューサー・秋元康氏が書き下ろしたもので、「デビューカウントダウンライブ」(2020年12月8日)で初披露された。メンバーも「大好き」といい、毎回、櫻坂46のライブのラストは、この「櫻坂の詩」で締めくくられてきた。
だが、理佐の卒コンを締めくくったのは、1日目「風に吹かれても」(欅坂46、かつて理佐がライブで一番盛り上がる曲と言っていた)、2日目「危なっかしい計画」(欅坂46、タオルぶん回して最高に盛り上がる曲)だった。
セットリストには卒業する理佐の意向が色濃く反映されたという。ユニット「青空とMARRY」は4曲すべてをメドレーで披露していた。「櫻坂の詩」をあえて外したのは、ラスト、しんみりと終わるのではなく、笑顔でお別れしたい、ということだったのかもしれない。