櫻坂46の冠番組「そこ曲がったら、櫻坂?」のMCを務めるハライチ澤部佑(35)が16日深夜に放送されたTBSラジオ「ハライチのターン!」(毎週木曜24時~)で、同グループの1周年記念ライブ(アニラ)を見ながら「ギャン泣き」したエピソードを語った。
昨年、前代未聞の改名という衝撃に見舞われた「櫻坂46」(改名前のグループ名は「欅坂46」)。そしてキャプテン菅井友香が「茨の道」にたとえた、絶望からの道のり。デビュー曲「Nobody’s fault」のリリースから、ちょうど1周年にあたる12月9日と、翌10日の2日間、東京・千代田区の日本武道館で「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」が開催され、色とりどりのサイリウムと、スティックバルーンでグループの“1歳”を祝福する多くのBuddies(※櫻坂46ファンの愛称)と、澄み切った笑顔を見せるメンバーの姿が、そこにあった。
澤部アニキはアニラの2日間とも仕事が入っていた。
アニラの前に行われた全国ツアーの最終公演(埼玉スーパーアリーナ)には同期のサンシャイン池崎(40)と現地参戦し、スティックバルーンでお互いの頭をシバきあって大興奮した。その池崎から「櫻坂(のアニラ)、行くぅ~??」とLINEで連絡が来たが、「すいません、仕事ですわ」と返信していた。
アニラ初日、休養中だった小林由依(22)が3か月ぶりにサプライズ復帰したことを、ツイッターのトレンドなどで知り、「いいなあ、行きたかったなあ」と残念そうだった澤部アニキ。
アニラ2日目は、「探偵!ナイトスクープ」の収録で大阪へ。
新幹線の中で携帯をいじっていたら、櫻坂46の広告が目に留まった。「ライブ配信」の広告だった。アニキは「配信なら見れんじゃないか」と一瞬喜んだが、公演開始は18時半、「探偵の仕事終わってない、ああ、見れないな」とガックリ。
だが、リピート配信(22時スタート)があった。「これなら見れるわ、帰りの新幹線に乗ってる途中に始まるな、よし!」と急いでチケットを購入した。
で、帰りの新幹線。
仕事終わりの楽しみに一杯引っ掛けながら、ライブ鑑賞した。
ぽん姐の復帰と、「ジャマイカビール」の初披露。「それこそ池崎が好きな小池美波センター」の「ソニア」などのパフォーマンスを見終えたところで、品川に到着した。
そして自宅(豪邸と話題の新居)に向かうタクシーに乗り込んだあたりで、ライブは「後半も盛り上がっていくぞ~!」。
澤部アニキの「これ、家つくまでに終わんないじゃないか」との予感は的中した。
料金を支払ってタクシーを降りたところで、最後の曲「流れ弾」が始まった。妻と子どもたちが待つ家には入りづらかった。「アイドルのライブ配信を見ながら、旦那、父親が帰ってきたらちょっと嫌かな、と」
しばらく外で携帯の画面を見ていた。「流れ弾が終わって、よし!家に入ろう」と思ったが、アンコールが残っていた。
時刻は、夜中の12時ごろになっていた。アニキは「家に入らずに近所をウロウロしていた」という。
アンコールでは、欅坂46時代からグループを支えてきた守屋茜(24)と渡辺梨加(26)の卒業セレモニーが行われ、ドレス姿の2人が、卒業の心境をつづった手紙などを披露した。
「おれ、ガードレールみたいなところに腰掛けて、ウルウルしちゃってさ」
MCのキャプテン菅井友香(26)と渡邉理佐(23)の4人でトークを進めていったが、「ここで1曲、いいですか?」と、ゆっかーが会場のファンに伝えた。
「え、4人で曲??」。澤部アニキも予想してなかった展開だった。
欅坂46時代のユニット「青空とMARRY」の楽曲「ここにない足跡」「青空が違う」の2曲が披露された。
「欅坂時代の曲なんて、(改名後)まったくやってないの、そこでいきなりのドンだから」。会場のファンのスティックバルーン連射の大興奮が、配信で見ていたアニキにも伝わったきたという。
このあと、メンバー全員が2人にメッセージをおくり、涙を浮かべながら抱き合った。
澤部アニキは「そのとき公園の石垣みたいなところに座りながら見てたんだけど、おれ一人でギャン泣き」。卒業する2人には「よく頑張った、ありがとう、今まで」との思いがこみ上げてきた。
目を腫らしながら家に帰ると、「子供と妻は寝てたからバレなかった」という。