日経平均株価 25,385.87 (2020/11/13 終値) -135.01 (-0.53%)
13日の東京株式市場で日経平均株価は9営業日ぶりに反落、前日比135円01銭(0.53%)安の2万5385円87銭で取引を終えた。新型コロナウイルスの再拡大が嫌気されたかっこう。また、前日まで8営業日で2500円超(11%)も上げていたことから利益確定の売りも出やすかった。
アイフル続落地獄
マーケット全般は当然の一服で問題はない。
問題は、注目銘柄のアイフル(銘柄コード8515、東証一部)だ。
この日も、アイフルは大幅続落し、前日比14円安(-4.98%)の267円となった。
当ブログでアイフル株を取り上げたとたんの急落、数少ない読者のみなさまに会わす顔がない。俺って曲がり屋(予想が外れる人のこと)だったんだ、トホホ…。
曲がり屋といえば、思い出すのが北浜流一郎さん。
「株式評論家」という肩書を確立させた人、といっていいのではないか。一時期、多くのマネー誌に連載をもっていた。
曲がり屋代表
僕も1年間くらいだったか、北浜さんの連載(週一回)を担当したことがあった。成績は、ある意味でずば抜けていた。連載は週一回なので、年間で50銘柄弱を推奨するわけだが、北浜さんのあげた銘柄のうち3銘柄が掲載後まもなくして倒産した。
他の推奨銘柄もことごとく下落した。百発百中に近かったと記憶している。自分自身もいくらか投資していたので、「頼む!北浜先生、俺の持ち株は推奨しないで!!」と心の中で念じていたものだった。
その祈り通じず、持ち株を北浜さんが推奨したことがあった。「たまには当たるさ」と思っていたが、このときも見事に下落した。「さすが、北浜先生…」と脱帽した。
北浜さんから前日には原稿が届いた。つまり推奨銘柄を掲載日の1日前には知ることができた。これぞ必勝法!を思いついた。北浜銘柄を掲載日直前に空売りすれば、ほぼほぼ勝てると。さすがに、これはルール違反だな、と自分自身を戒めて実行することはなかったが…。
それほど外れっぱなしだった北浜さんだったが、連載が途切れることはなかった。
とにかく人柄のいい方だった。腰が低くて親切で。
なにより、締切に几帳面だった。
編集作業をしていると、締切にズサンな筆者が一番困ってしまう。フリージャーナリストの須田慎一郎さんは、編集者泣かせだった。目玉の週5連載を引き受けてもらったが、いつも締切ギリギリ、しかも手書き原稿がFAXで届く。
その手書き原稿を解読して、編集者数人がデータ入力しなければいけなかった。ギリギリでも届くのは、まだよかった。ときには“落とす”こともあった。短時間で替えの原稿を手当てする必要があってテンヤワンヤだった。それでも須田さんの場合、時にスクープを飛ばす爆発力があったので大目にみられていた。
北浜さんは、編集者に優しかった。きちんと締切を守ってくれるし。
誠実なら…
人間って才能だけじゃない。たとえ才能が乏しくたって「誠実」に生きていれば道はひらける。
もし自分に才能がある、と自信がもてる人なら、その才能に磨きをかければいい。
自分には才能なんかない、と悲観的な人も悲観的になる必要はない。才能がなければ、「誠実」にものごとにぶつかればいい。「誠実」は「才能」と同じくらい自分を救ってくれるものなのだ、と思う。
だから「曲がり屋」だっていい…とこのブログをまとめようとするのは誠実ではないかもしれない。
あ~、アイフルちゃん、週明けは上がってほしいね。