実業家の前澤友作氏、株で44億円の損

 ドキュメンタリー映画を前夜祭と公開初日に見てから欅坂46のことばかり考えていた自分でも、思わず「えっ?」と驚いてしまうニュースが飛び込んできた。

 インターネット衣料品通販大手ZOZOの創業者で実業家の前澤友作氏(44)が6日、自身のツイッターを更新し、「株式投資で44億円の損失」を出したことを明かしたのだ。仰天ツイートの内容は以下のとおり。

 【猛省】このコロナ禍で乱高下する株式市場に目が眩み、慣れない短期売買を繰り返した結果 #株式投資で44億円の損失 を出してしまったことをここに報告します。44億円もあったら、いったいどれほどの人にお金が配れ、どれほどの人を救えたのか。悔やんでも悔やみきれません。事業で絶対に取返します。

 短期間で44億円も損できる前澤さんの資産家ぶりはすごいけど、本物の資産家とはだいぶ違う感じがする。

 かつて、一部上場企業のオーナーの「ファミリーオフィス」のファンドマネージャーと一緒に仕事をする機会があった。
 「ファミリーオフィス」とは、事業に成功した富裕層のファミリーが所有する資産を運用する組織のこと。

 僕がつきあったファンドマネージャー氏は外資系金融機関で訓練を受けた人物だった。運用方針はきわめて慎重だった。

 僕ら貧乏人だと、投資というと10倍にも100倍にする夢をみるけど、まずは資産を減らさないことを考えているようで、徹底的にリスクを洗い出していた。とはいえ、リスクゼロの投資案件はないので、最終的にはリスクとリターンを比較衡量としてから投資へGOを出すかどうか決めていた。

 僕らだと“おいしい話”を聞きつけたとたん、「行っちゃえ!」と見境なく投資して失敗することが多い。そんなおバカさんでは、投資のプロとしては生きていけない。

 前澤さんの場合は、「ファミリーオフィス」に投資を任せてなかったんだろうね。

 「乱高下する株式市場に目が眩み」
 「慣れない短期売買を繰り返した」

 という表現からすると、個人で運用したと思える。とてもプロの目線ではない。また、「短期」で儲けようとした行動をみると、「資金繰り」に困っているのではないかな、と邪推させる。
 
 「事業で絶対に取返します」とツイートを締めくくっているけど、あせって取り返そうとすると、また失敗する。前澤氏の取り巻きに知恵者がいない気もする。

 株の世界でたとえるなら、「前澤株」は空売りの対象(上昇よりも下落する可能性の高い)かもしれない。