櫻坂46の3列目メンバーによる有観客公演「BACKS LIVE!!」が6月16日~18日の3日間、千葉の「舞浜アンフィシアター」で行われた。

 初日(16日)と千秋楽(18日)の2公演を配信で視聴した。
 初日のオープニング「Nobody’s fault」のセンター、土生瑞穗(23)の表情を見た瞬間、ライブにかける「覚悟」と凄まじいほどの「決意」を感じた。この日、本編ラストの楽曲「BAN」のセンターに抜擢されるぽっぽも、一曲目からゾーンに入っていた。涙が出そうだった。

 3日間を通して“多幸感”にあふれたライブだったと思う。メンバー16人がキラキラ輝いている姿をこの目にしっかりと焼き付けることができた。だから、誰か一人をMVPに選ぶことはできないと思う。

 が、あえてこの人の名前を上げたい。

 ふーちゃん、齋藤冬優花(23)。

 全員がセンターに立った。その中で、ふーちゃんがセンターを務めたのは、最小の1回(ほかに、井上梨名、大沼晶保も1回)だった。自分が目立つよりグループを支えることを優先する、この人らしい。しかし、その1回でダンス番長の実力を遺憾なく見せつけ、ツイッターのトレンド入りも果たした。

 千秋楽公演では、新2期生4人がふーちゃん、あかねん宛の手紙をサプライズで発表した。

 えんぴかちゃん「冬優花さんの太陽のような明るさに何度も救われました」

 ぽっぽ「冬優花さんが細かい振りを先に覚えて私に教えてくれました」

 まりのちゃん「昨日の本番の後、落ち込んでいた私のところへすぐに寄り添ってきてくれて、“泣きたいときに泣きな”と声をかけてくださって、その言葉で余計に泣いてしまうくらい、うれしかったです」

 きらちゃん「茜さん、冬優花さん、私に安心できる居場所をつくってくれて本当にありがとうございます」
 
 今回のライブでは、この後輩4人が計10回センターに立った。
 (えんぴかちゃん2回、ぽっぽ1回、まりのちゃん3回、きらちゃん4回)。後輩を支え続けたふーちゃんの陰の努力に、僕は「MVP」をおくりたいと思った。