トランプ氏のツイッター画面トランプ氏のツイッター画面

 8日午前1時半ごろ、共同通信からフラッシュニュースが流れた。米国大統領選で民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝利したと米メディアが一斉に報じた、と伝える内容だった。

バイデン氏を各国のリーダーが祝福

 11月3日の投票日から数えて5日、やっと勝者が決まった。トランプ氏側は法廷闘争を続ける構えなので、なおゴタゴタが続く可能性はあるが、イギリス・ジョンソン首相、ドイツ・メルケル首相、フランス・マクロン大統領ら各国の首脳がバイデン氏に祝福メッセージをおくっており、トランプ氏はもはや「過去の人」になりつつある。

 菅義偉首相も8日早朝、バイデン氏と、女性初の副大統領就任が待たれるカマラ・ハリス氏に祝意を伝える英文のメッセージをツイッターに投稿した。

 「ジョー・バイデン氏及びカマラ・ハリス氏に心よりお祝い申し上げます。日米同盟をさらに強固なものとするために,また,インド太平洋地域及び世界の平和,自由及び繁栄を確保するために,ともに取り組んでいくことを楽しみにしております。」

 Warm congratulations to @JoeBiden and @KamalaHarris. I look forward to working with you to further strengthen the Japan-US Alliance and ensure peace, freedom, and prosperity in the Indo-Pacific region and beyond.

 ちなみに菅首相のツイッター、フォロワーは36.8万人。「事務所スタッフが運営しています」と説明されているので、本人がツイートしているわけではなさそう。たぶん秘書がツイートの文章をまとめ、チェックを受けてから投稿しているのだろう。

ツイッターのフォロワー8,887万人

 ところで、ツイッターと言えば、トランプ氏のことが真っ先に思い浮かぶ。

 直近も、ツイートを連投し、ファイティングポーズを崩していない。

 71,000,000 Legal Votes. The most EVER for a sitting President!
 (71,000,000の法定投票。現職の大統領としては史上最多!)

 I WON THIS ELECTION, BY A LOT!
 (私はこの選挙にたくさん勝ちました!)

 現職の世界の超大国のリーダーが日々、自分の思いを直接、民衆に語りかける。「傍若無人」「暴れ者」イメージの強いトランプ氏だが、案外、民主主義の理想を信じていたひとりかもしれない。

 8日現在、フォロワーは8,887.9万人という膨大な数にのぼっている。

 

トランプ氏のツイッター画面
トランプ氏のツイッター画面

 政治家のツイッターをフォローしたのは、トランプ氏が初めてだった。彼が「サイレントマジョリティー」とツイートしたことを、欅坂46ファンとして見逃せなかったという、国際政治を研究する専門家からしたら、ふざけた理由だったが、「きょうも、こんなことつぶやいてるのか」と、日々移り行く世界情勢のいったんを垣間見れた気がして感慨深かった。

トランプ大統領が言っていた「SILENT MAJORITY!」に騒然!!

またトランプ氏 「SILENT MAJORITY」ツイート

木村太郎しか勝たん!

 米大統領選の報道で、獅子奮迅の活躍を見せたのが老ジャーナリスト、木村太郎氏(82)だった。前回の大統領選では、ヒラリー勝利予想一色だった中、トランプ勝利を的中させ、今回は報道番組に引っ張りだこ。しかも、とある人気番組に出演したさいには、「これバラエティー番組? 情報番組かと思ってたんだけど」と寸鉄、バラエティー寄りの司会者を刺す、お見事さ。

 トランプバッシング報道が多い中、木村氏はトランプ氏の4年間を「200点」と評価。その理由として、「戦争好きみたいに思われているけど、米大統領で一番、平和主義者。新しい戦争を始めなかった唯一の大統領だといわれている」ことをあげ、「ノーベル平和賞候補×2」と書いたフリップも披露した。

 結果的に、トランプ再選予想は外れたが、国際ジャーナリストしての存在感、発言力、情報量では木村氏の“一人勝ち”だったように思えた。

 ただ、ちょっと気になったことがひとつ。

 木村太郎氏、御年82歳。
 フジテレビの番組に、木村氏と一緒に元産経新聞ワシントン駐在編集特別委員の古森義久氏も出演されていたが、古森氏も79歳。かつて外信部に君臨したスター記者も「もうそんなお年なんですね」と驚かされた。 

 そもそも、大統領選の主役の2人も、バイデン氏77歳、トランプ氏74歳。

 じじいばっか…。
 
 これでいいのか。