「1位…尾関がコケたあの曲!」の続きです。
6位からです。
6位 サイレントマジョリティー
キャプテンのゆっかーが「原点」とこの曲への思いを語っていたとおり、欅坂46を象徴する代表曲といえる。
20代に刺さった青春ソングでは1位に輝いた。
「2000年生まれ20歳 思春期に刺さった歌」( 4月19日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」)
番組に出演した作詞家・歌詞プロデューサーのいしわたり淳治は「すごい革命的なアイドルグループだと思った」とその衝撃を語っている。
先に紹介したハロプロメンバーが選ぶ「思わず嫉妬したアイドルソングベスト3」では3位。
7位 割れたスマホ
ユニット「青空とMARRY」は欅坂のほこるビジュアルメン。どのライブだったか忘れたが、まなかとあかねんがキスする仕草があり、“お嬢様”ゆっかーが「公衆の面前で…」と照れていた。ゆーかー語録の中で一番記憶に残っている。
欅坂には珍しくアダルトな雰囲気で好き。
卒業した志田愛佳の代わりに新2期生・守屋麗奈あたりを入れて再結成したらどうだろう。人気でそう。また、だれかが欅坂を卒業しても、このユニットだけ独立させて続けてほしいと思う。
令和時代の「キャンディーズ」になれるんじゃないか。
8位 ボブディランは返さない
ギターを手に登場するゆいちゃんず。
風(22歳の別れ)、イルカ(雨の物語)、陽水(いつのまにか少女は)、かまやつ(わがよき友よ)、ガロ(学生街の喫茶店)…らで育った昭和フォーク世代には懐かしさがこみあげてくる。
「渋谷川」もいいけど、よりフォークっぽいので、こちらを。
9位 Nobody
欅坂が「ぼく」から「わたし」にイメチェンした一曲。女性らしい艶っぽさを前面に打ち出している。
すこしだけ昔話におつきあいください。v
少年時代、「キーハンター」というアクションドラマがヒットした。丹波哲郎、千葉真一ら扮する元諜報部員らが事件を解決していく話。
ナレーションがカッコよかった。
「今日もまた、地球のあらゆるところで陰謀、裏切り、暴動が渦巻く。その渦中に飛び込む彼ら!
恋も夢も望みも捨てて、非情の掟に命をかける。
彼等の求めるものは自由、願うものは平和。
彼らはこう呼ばれた。
K・E・Y・H・U・N・T・E・R」
メンバーのひとり、野際陽子さんが主題歌「非情のライセンス」を歌った。うまいわけじゃないけど、とにかくおしゃれ。
僕らが少年時代の女性のイメージといったら、「巨人の星」で頑固おやじにちゃぶ台をひっくり返され、何も言わず片づける明子姉ちゃん(主人公・星飛雄馬の姉)や、天才バカボンの優しいママに代表される“大和なでしこ”。
それが、野際さんはおしゃれなパリ帰りの元諜報部員、美人でセクシーでアクションもカッコいい。
子ども心に刺さった衝撃は、一生忘れないものだね。
NobodyのMVを見て、野際さんの「非情のライセンス」をふと思い出してしまった。
YouTubeにアップロードされていたのをはり付けておきます。
10位 誰のことを一番愛してる?
欅坂の曲ではなく、坂道AKBの楽曲だけど、最後にあえてこの曲をピックアップしたい
AKB48の47thシングル「シュートサイン」のカップリングとして収録された。AKB、坂道の次代のエース、総勢18名からなるコラボ・ユニットであり、センタvーは、もちろんてち。
YouTubeにアップされていた動画(テレビの音楽番組で披露されていたもの)を最初に見た。ちょっとガチャガチャしている印象を受けた。ひとりひとり、「私が…」という主張が激しく、ひどい言い方をすると、目障りだなと思ってしまったのだ。
ところが、このあと、欅坂単独でこの曲をパフォーマンスしているのを見て驚いた(2017欅共和国)。センターてちは一緒だけど、なんていうんだろうね、一体感。チーム欅坂で楽曲を表現している感じが見て取れて、この曲の世界観がより伝わってきた。センターてちを生かしきる、チーム欅坂のすごみといったら言い過ぎかな。
若い人はご存じないだろうが、ちばあきおさん(あしたのジョーのちばてつやさんの弟)の野球漫画「キャプテン」「プレイボール」を思い出した。
昔の野球漫画は、超人が登場したり、「魔球」で打者をきりきり舞いさせたりしたが、この漫画には超人も魔球も出てこない。ごく普通の野球少年しか出てこない。それも下手くそばっかり!
主人公の谷口くんは有名野球部から転校してきたため、「すごい!」と勘違いされてキャプテンになるが、レギュラーで活躍したことのない、たしか3軍の補欠のまた補欠だった。
でも野球が好きなことは、だれにも負けない。特訓に次ぐ特訓を自分に課した。
へたっぴぞろいのチームメートも、谷口くんのキャプテンシーに引っ張られて、泥だらけになりながら懸命に白球を追い続ける。ついには野球エリートぞろいの強豪校を、チーム一丸となって打ち破るまでに成長する、という話だった。
下手くそだって努力を続けたら…、凡才だって仲間とともに一丸となれば天才ぞろいにも勝てるんだ…と少年少女に勇気を与えてくれた。
欅坂も、ついこの間までごく普通の10代の少女たちだった。それがここまで…。各グループのエースを集めた坂道AKBを凌駕するパフォーマンスを見せてくれた
センターてちのいなくなった欅坂を心配する向きが多い。当然だと思う。てちはアイドル界に2度と現れないかもしれない逸材。
でも、ひとりひとりでは勝てなくても、チームが一丸になれば、どんな大きな存在にだって勝てないことはないんだ。諦めちゃダメなんだ。
コロナがおさまったら…
さあ、欅坂第2章をプレイボール!
(おわり)