平手友梨奈「かけがえのない世界」を聴いて感じたこと

 平手友梨奈(20)が7月14日、フジテレビ「2021 FNS歌謡祭 夏」で新曲「かけがえのない世界」を初披露し、大反響を呼んだ。

 「カッコイイ。こんなの唯一無二すぎる」
 「友梨奈ちゃん本当にかっこよくて美しくて可愛くて色んな世界を見せてくれる」
 「ダンス上手すぎ、てちの歌声好きすぎる」
 「初めて聞いたけど一瞬で心奪われました。最高の神曲でした」

◆秋元さんの「したり顔」を想像

 昨年末配信リリースした「ダンスの理由」に続くソロ曲第2弾。今回もてち自身が制作に参画し、「作詞:秋元康 作曲:平手友梨奈、辻村有記、伊藤賢」とクレジットされていた。

 タイトルが「かけがえのない世界」とオンエア前にアナウンスされたとき、「かけがえのない世界ってあるよね」と連想した向きも多かったが、「かけがえのない世界 そんなもの…存在しない」と裏切られた。作詞の秋元康さんの「してやったり」顔が浮かんできた。

 イントロは口笛から始まる。てちは白のパンツスーツ姿で現れ、軽快なリズムに合わせて歌い、踊る。かつての鬼神のようなパフォーマンス(不協和音に代表されるような)とは打って変わって、洒脱、洗練されたイメージ、ときおりコミカルな振付もあった。SNS上では「明るい曲」との感想もあった。

ヘアメイク、Maoさんのインスタから

◆悲しい曲に聴こえてきた

 録画したので、数回、見返していくうちに、最初の印象とは違って「悲しい曲」という思いが強くなった。

 この曲の主人公は、「(この世界の)すべてだった」人を失った。自分のもとには、もう絶対に帰ってこない。出会わなきゃよかった。別れるなら「傷つけ合い、お互い嫌いにならなきゃ苦しむだけ」と煩悶している。過去の美しい記憶は「蜃気楼」と自虐、「かけがえのない世界 そんなもの…存在しない」とも吐き捨てる。最後の「悪くはない 孤独の世界」は、そんな自分自身を悲しみから救うための、精一杯のメッセージのように聞こえた。

◆二律背反?「悪くはない 孤独の世界」

 ここからは“けやおた”の単なる妄想。
 作品と人物は別ものとわかってはいるが、秋元さんとてちの関係を考えると、歌詞にてちの心象風景が織り込まれているのではないか、と勘ぐりたくなる。欅坂46時代も、秋元さんはてちに宛て書きしていたとされる。

 てちにとって、「君がすべて」「失ってわかった」「かけがえのない世界」とは、やはり欅坂46のことではないのか。もし、そうなら、「出会うんじゃなかった」と自暴自棄にならないでほしいし、「お互い嫌いにならなきゃ 苦しむだけ」と思い詰めるのは、切なすぎる。

 歌詞の中にある「過去も未来も 都合のいいように飾られちゃって」とは、“伝説のアイドルグループ”とか“絶対的センター”とか、美辞麗句に染め上げられていることへの疑問かもしれない、と受け取った。

 最後の「悪くはない 孤独の世界」は、そのとおりかもしれない。束縛もしがらみもなく、自由。でも「悪くはない」に留まっている。「最高かよ 孤独の世界」じゃないからね。やっぱり「かけがえのない世界」というものは、存在するのではないか。

 ラスト、後ろ姿のてちが右手を斜め上に突き上げるが、「これ、アンビバのポーズと思った人いるでしょ」との声が聞かれた。欅坂46の7枚目シングル「アンビバレント」で「孤独なまま生きていきたい、だけど一人じゃ生きられない」と歌っていたのを、思い出した。

◆てちも「Buddies」だろ

 先日、櫻坂46と日向坂46の合同の「W-KEYAKI FES. 2021」が、かつての欅共和国の聖地、富士急コニファーフォレストで開催され、菅井友香(25)が14日、公式ブログに心境を綴った。

 その中で、もっともジーンときたのが、つぎのくだり。

 一期生11人が笑顔で集合した写真を載せ、

 「沢山の苦楽を共にしてきたからこそ、1期生のみんなとは言葉にしなくても分かり合える気持ちが沢山あります。」
 「私はみんなが、心から笑っていてくれれば幸せなので、そういう未来を作っていけるように頑張りたいです。」

 てちの歌う苦しまないために「お互い嫌いになる」のか、ゆっかーの言う「みんなが心から笑う」のか、欅坂46、櫻坂46を通じてのファンなら願いは一つ。

 もちろん、あの日に戻れないのは、厳然たる事実だし、メンバーやスタッフ内部に拭えないわだかまりや、癒えない傷があったのかもしれない。
 
 でも、少女たちを笑顔に導くのは、総合プロデューサーの秋元さんをはじめ「大人の責任」じゃないか。

◆来年、「W-KEYAKI FES」があったら…

 FESってお祭りでしょ、ファンの夢をかなえる。

 来年「W-KEYAKI FES」があったら、MCはこの人にやってほしい。
 TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)の2代目チェアマン、長濱ねる(22)。

 そして、櫻坂46、日向坂46に平手友梨奈や欅坂46のOGもできる限り参加して、一夜限りかもしれないけど、「みんなの笑顔」を見せてほしいね。

 そして、てち&ねるが、天ちゃんたちと並んで「Buddies」を歌ってほしい。

 FESのタイトルは「最高かよ W-KEYAKI FES」で、どうでしょう。

 …と、話が脱線してしまって、ごめんなさい。
 「かけがえのない世界」を聴いているうちに、妄想が膨らんでしまった。