映画「さんかく窓の外側は夜」映画「さんかく窓の外側は夜」

 先日、公開中の映画「さんかく窓の外側は夜」(森ガキ侑大監督)を観てきた。感想を書くつもりだったが、鑑賞中に「あ、、ホラーが苦手だったんだ」(血の色がトラウマだった…)と思い出したので、直接的な映画評はスルーしたい。

 ひとつ気になった…というか、「あれはどうだったのかな」と思うことがあった。W主演の“心霊探偵バディ”岡田将生&志尊淳の演技は「さすがプロの役者さん」と感心した。まーくんはクールでカッコよかったし、じゅんくんは繊細な役どころを見事に演じていた。

 ヒロイン非浦英莉可 (ひうら・えりか)役の平手友梨奈の登場は、予想していたより早かったので、スクリーンに現れたとき、「あ、てちだ!!」と興奮して叫びそうになった。

 3者3様、見事な演技でキャスティング、ハマっていたと思う。

映画「さんかく窓の外側は夜」に出演した平手友梨奈

 

 「ただ、番宣がな…」。ここに少々、ひっかかってしまった。

 昨今、映画、ドラマの宣伝のために主要キャストがバラエティー番組に出まくり、作品の告知をするのが一般的になっている。「さんかく窓~」の場合、3兄妹のまーくん&じゅんくん&てちが頻繁に露出した。

 それは、それでとても楽しかった。素顔の仲良し3兄妹の“わちゃわちゃ”ぶりが微笑ましかったし、(単なるてちファンで映画通じゃなかったので)それまであんまり知らなかったまーくんとじゅんくんの優しさにふれて、2人のことが好きになった。

 

 それだけにスクリーンに3人が映ると、どうしてもあの愉快な“わちゃわちゃ”を思い出してしまい、どす黒い「呪い」をテーマとしたストーリーにのめりこめない自分がいた。素顔は素顔、映画は映画…とわかっちゃいるので、悪いのはこっちなんだけどね。

 役者さんと番宣のあり方って、どうなのかなと考えさせられた。

 ラストの展開から続編がありそうなので楽しみにしたいが、近い将来、3人のわちゃわちゃ感をそのまま生かしたような、ハートフルコメディを作ってもらえないかな、とも思った。