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ひかりTVで配信中のオリジナルドラマ「ボーダレス」金井紘監督がこのほど、同TVの公式チャンネルのインタビューに応じ、撮影で印象に残っていることなどを話した。
金井監督は、ドラマ化のオファーを受ける前から誉田哲也氏の同名原作を読んでいたといい、映像化にあたっては「原作の世界観を壊すことはしたくない。冷たい感じや奥行きを原作から受け取ったので、それを大事にしたい」とスタッフに指示したという。
4つのパートが別々に進行し、ある事件をきっかけに交錯していくというサスペンス。「めちゃめちゃ大変ですね。4つのドラマをつくるようなものなので…」。とくに大変だったのは寒さとの闘いで「キャストとスタッフには負担がかかった」と語った。
主な出演者として、3つの坂道グループから7人が起用された。
森田ひかる(櫻坂46)、齊藤京子(日向坂46)、渡邉理佐(櫻坂46)、濱岸ひより(日向坂46)、小林由依(櫻坂46)、早川聖来(乃木坂46)、遠藤さくら(乃木坂46)
演技経験の少ないメンバーもいて、「自信がない」と口をそろえていたというが、金井監督は「カメラの前に立ったときの集中力、さっとスイッチが入る感じ、こちらが何か投げかけたときのリアクションとか、スイッチが入ると違うなという、各グループでいろいろ活躍されているだけあって“すごいな”と毎日感じている」と手放しでほめた。
印象に残っているエピソードを聞かれると、金井監督は「逃亡パート」の2人、渡邉理佐&濱岸ひよりの様子をあげた。
同パートは「極寒の森の中を、パジャマひとつ、裸足で逃げ回るという、肉体的にもハードな設定」。
金井監督によると、りさ&ひよたんは「とにかく尋常じゃないくらいチョコレートを食べていた」という。
「こんなに食べて大丈夫なのか、というくらい2人で仲良く、ほんとの姉妹みたいにチョコを食べあってて。こんだけハードだから過食気味になっちゃったのかと思うくらいチョコレート食べてて、それが印象に残ってます」
原作の誉田氏は、もともとは「欅坂46」をイメージして書いたことを明かしている。その点を聞かれると、金井監督は「撮影が進むなかで僕も何個かそう思う瞬間があって。森田さんは奈緒だなって。きっとイメージして書いているから、それぞれのキャラクターが無理せずお芝居できるような感じになっている」と語った。
◆金井紘氏 早大政治経済学部卒、2006年フジテレビ入社。木村拓哉主演の「HERO」(2014年)で第82回ザ・テレビジョンドラマアカデミー監督賞受賞。主なチーフディレクター作品に「恋仲」(2015)、「好きな人がいること」(2016)、「グッド・ドクター」(2018)など。2019年7月、同期の藤野良太氏とともに日本発のコンテンツスタジオ「株式会社storyboard」を立ち上げる。