【Nobody’s fault 12/9リリース】
櫻坂46(さくらざかフォーティシックス)の1stシングル「Nobody’s fault」が12月9日に発売される。
欅坂46のラストライブ(12日、13日)終えん後、新グループカラーを反映した「白」の衣装で登場したメンバーがこのデビュー曲をサプライズ初披露、翌早朝の情報番組などで取り上げられた。新センター森田ひかる(19)の躍動感、楽曲のメッセージ性(ちょっと下品な言葉もあるが…)を評価する向きが多そうだ。
YOUTUBEには同曲をカバーする動画もさっそくアップされている。僕個人は「けっこうリピートしたくなる」と感じた。
【BTSの大ブーム】
話は変わるが、K-POPグループ「BTS(ビーティエス)」の所属事務所「ビッグヒットエンターテインメント」が15日、韓国取引所に上場し、大きな話題になった。その前には、新曲「Dynamite」が米ビルボードのメインシングルチャート「ホット100」の最新ランキングで1位に立ったことがニュースになった。
わが家の19歳の娘もBTSに熱狂している。ジャニーズなどの日本のアイドルには、これまで見向きもしなかったのに、BTSには、はまりまくり、メンバーの名前を挙げては「尊い!」を連呼している。
娘の姿になかばあきれながら(といっても、こちらは欅坂46にはまっていたことをひた隠しにしてきた身だが…)、かつての“ガラパゴス携帯”のことを思い出していた。
【スマホに駆逐され】
いまやほとんどの人がスマホを利用している。
今から約20年前、NTTドコモの「iモード」が登場(1999年2月にサービス開始)した。女優の広末涼子をイメージキャラクターに起用し、大ブームを巻き起こした。電話機能はもちろん、メールの送受信やネットの閲覧も可能な画期的なサービスだった。日本の技術が世界をリードしていると思ったものだった。
だが、いつからだろうか。日本の携帯端末のことが“ガラパゴス携帯”と揶揄されるようになった。世界基準とかけ離れ、日本国内だけで通用するサービスとして限りなく進化した。着メロ、着うた、おサイフケータイなどユニークなサービスが多かったと思う。
だが、アップルの初代iPhoneが2007年6月、日本では翌年iPhone 3Gが発売された。徐々に、ガラパゴス携帯はiPhoneに代表されるスマホに、その地位を奪われていった。いまや(あれほど隆盛を誇った)ガラパゴス携帯を見かけることはほとんどない。
【歌&ダンスもレベル違い】
日々、熱狂している娘の話を小耳にはさんだ限りだが、BTSなどのK-POPアイドルはダンスも抜群にキレるし、歌も高レベルらしい。それに対して、日本のジャニーズは…と娘は言うが、その点は詳しくないので言及しない。
一方、女性アイドルグループで今、一番ホットなのはNiziU(ニジュー)なのではないか。これも詳しくないので、Wikipediaで調べた程度の“知ったかぶり”だが…。
日本のソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメントによる共同ガールズグループプロジェクト「Nizi Project」によって選ばれた日本人9人で結成された。6月末、プレデビューし、デジタルミニアルバム「Make you happy」を日韓同時リリース。MVは公開からわずか2か月で1億回再生を突破したという。
【NiziU 12/2正式デビュー】
その彼女たちが正式デビューするのが12月2日で、1stシングル「Step and a step」をリリースする。
音楽ライターが書いた記事によると、「記念すべきデビュー・シングルには、《Nizi Project》の統括プロデューサーとして名を馳せるJ.Y. Parkが書き下ろした“Step and a step”を含む全4曲が収録される予定。タイトル曲の“Step and a step”は「ゆっくりでも一歩一歩、自分のペースで進んで行けば大丈夫」という、この2020年、コロナ禍を懸命に生きる世界中の人々へ贈る温かいメッセージ・ソングだという」
「公開された最新ヴィジュアルは、まさに“生まれたて”で純粋無垢なデビューのイメージを具現化すべく、白を基調にした世界観で表現。水辺に佇み微笑むNiziUメンバーが、柔らかくも圧倒的な輝きを放っているのが印象的だ」
櫻坂46が12/9、NiziUが1週間前の12/2。どちらも「白」のイメージでぶつかり合う。ソニーの意図は何なんだろうか。
まったくの憶測だが、秋元康総合プロデューサーへの最後通牒のような気がした。もはや「握手・笑顔・大喜利」バラエティー重視の秋元アイドルはガラパゴスの道をたどっている。世界標準のエンタメの世界では戦えないと、ソニー側は危惧しているのではないだろうか。
アイドルが楽曲や表現のことを言うと、「何、アーティストぶってんだ」という批判の声があった。楽曲よりも、バラエティー番組を体当たりでやれとか、大喜利くらいできるようになれとか、外番組に出てこい、といった要求のほうが強い気がした。
アイドルだろうがアーティストだろうが、楽曲を届ける人に変わりはない。魂に響く楽曲を待っている人が世界中にいる。バラエティーはもちろん大事な仕事の一つだろうが、だからといって楽曲のレベルをおろそかにするのは本末転倒だろう。
【秋元アイドル帝国を守れるか】
秋元さんぐらいの人だと、そんなこと外野から言われなくても百も承知だろう。K-POPという黒船から「秋元アイドル帝国」を守り、返り討ちにしてやろうと思っているに違いない。
だが、秋元先生ご自慢の“指原モデル”は国内のバラエティーでは神通力を発揮するが、楽曲勝負となると「?」がつく。乃木坂46も日向坂46も国際標準では戦えない。唯一、戦えるのが秋元アイドルの“問題児”、欅改め櫻坂46という判断が秋元さんにあった(かもしれないと憶測してみた)
すでにNiziUがブレークしかけている。このまま安穏と待ち構えていると、あっという間にシェアをかっさらわれる。
NiziUがデビュー前のプロモーションを展開しているタイミングで、欅坂46が“波状攻撃”を仕掛けたのは、単なる偶然だったのだろうか。
7月16日 初の無観客配信ライブ
同日 欅坂46の5年の歴史に幕を閉じることを発表
8月12日 「欅共和国2019」DVD&Blu-ray発売
8月21日 ラストシングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」を配信リリース
9月 4日 ドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」公開
10月 7日 欅坂46 ベストアルバム「永遠より長い一瞬 ~あの頃、確かに存在した私たち~」発売
10月12日 欅坂46「THE LAST LIVE」初日
10月13日 欅坂46「THE LAST LIVE」最終日
同日 櫻坂46 1stシングル「Nobody’s fault」初披露
10月14日 櫻坂46スタート
ゆっかーにはゆっくり休めるときがなさそうだね。秋元さんともども「茨の道」へ向かうしかない。
櫻坂46 VS NiziUの幕開けは、もうすぐだ。