平手友梨奈の“ダンスの原点”TAKAHIRO先生の言葉がしみる「彼女が決して楽しくなかったかもしれない時間は誰かにその分、素晴らしい時間を与えていた」

Music-Bloodに出演した平手友梨奈 (番組公式ツイッターから)

Music-Bloodに出演した平手友梨奈 (番組公式ツイッターから)

 録画してあった先日(4月1日放送)の「MUSIC BLOOD」(日本テレビ系音楽番組)を見た。女優、歌手として活躍する平手友梨奈(20)が登場し、欅坂46当時の恩師、TAKAHIRO先生の教えが、自らの“ダンスの原点”と振り返る場面があった。(写真は番組公式ツイッターから)

 番組の冒頭、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」のMVが流れた。何度繰り返し見たかわからない映像だが、そのたびに、センターでパフォーマンスする14歳の平手にひき込まれる。

 あれから6年、番組では「進化する20歳」と形容され、「今夜はミュージックブラッドならぬダンスブラッド、平手友梨奈が今踊る理由」とナレーションが挿入された。乃木坂46の妹分として結成された欅坂46に加入するまで、平手はダンス経験はなかった。

 「ほんとにダンスといったら、TAKAHIRO先生が原点。たとえば、ステップとかこう踏むんだよっていうよりは、振り付けとかに込められた意味を教えてくださった。最悪、そこが間違っても伝わればいいという人だったので、感情表現の仕方を教わったりしてました」と回想した。

 平手がいた欅坂46は、アイドルグループとしては異質だった。かわいらしい衣装で、笑顔を振りまく、これまでのアイドル像とは真逆だった。髪を振り乱し、全身全霊でのパフォーマンス。アイドルにまったく興味がなかった人たちからも、関心を向けられた。

ダンサー仲間たちと一緒に出演した平手友梨奈(中央)

MCの田中圭から「(欅坂46のころは)どういう感覚でパフォーマンスしてましたか、センターに立ったとき、楽しい感覚は持ててましたか?」と聞かれると、平手は「楽しいという感覚はまったくなくて、どちらかというと不安とかプレッシャーしかなかったですね」と答えた。

そんな平手の姿を間近で見てきたひとりが、TAKAHIRO先生だった。

「当時、彼女が…あるいは彼女たちが伝えていた曲は楽しいことの切り取りじゃなくて、じつは辛いこともあるよね、生きていると苦しいこともあるよね、そんな人たちに寄り添える曲が多かった。だから、そのなかのキャラクター(僕)を背負う平手友梨奈さんは、苦しみを伝えたいがために、自分もそれを感じようとして、常に作品に向き合ってパフォーマンスしていた」

 番組では、TAKAHIRO先生がインタビューで語っていた“ある言葉”も伝えた。

 「平手友梨奈さんは、だれかに、その気持が一人にでも伝われば、すごく意味があるんだと彼女は信じてパフォーマンスしていた。彼女が決して楽しくなかったかもしれない時間は、だれかにその分、素晴らしい時間だったり、気持ちを与えているので、いろんなものを吸収したり発見したりして成長してくれていたらいいなと思っています」

 平手は2020年1月にグループから脱退した。その後、「ダンスの理由」と「かけがえのない世界」という2曲をリリースしている。平手は「がっつりダンスをやってみたいな」という思いがあったといい、ソロになった今も、「どうしたらこの曲を届けられるか常に考えてます」と話していた。