AKBや坂道グループの生みの親、秋元康氏(62)が特別顧問を務めるJASDAQ上場のKeyHolder株(銘柄コード4712)が30日、前日比8円高(7.02%高)の122円と続伸し、取引を終えた。寄付は小安く始まったものの、後場からしり上がりに上昇。値上がり率は全市場で59位だった
28日に連結子会社の役員(58)が少女へのわいせつ容疑で逮捕され、急落した同株だが、29日と30日の2日で10円値上がりし、急落分(25円)の4割を取り戻した形だ。
【SKEに続き乃木坂も買収へ】
KeyHolder社は6月30日、「(経過事項)株式会社ノース・リバーの株式取得に関するお知らせ」と題するリリースを発表した。
女性アイドルグループ「乃木坂46」の運営会社である「乃木坂46合同会社」(以下「乃木坂46LLC」という。)の筆頭株主(50%保有)、株式会社ノース・リバーの全株式の半分(50%)を7月1日付で取得することを報告する内容だった。
KeyHolder社とノース・リバー社は5月14日にノース社の全株譲渡の基本合意を締結していた。
ちなみにノース・リバー社の株主構成は以下のとおり。
- 秋元康 … 45%
- 京楽産業 … 35%
- AKS(現ヴァーナロッサム、Vernalossom) … 15%
- 秋元伸介 … 5%
この基本合意に基づき、6月9日にVernalossomの15%、6月30日に京楽産業の35%を取得したわけだ。ただし、基本合意では7月1日までに全株取得するとしていたが、ほぼ1か月経過した30日現在も秋元兄弟保有分(50%)の譲渡は実現していないようだ。リリースでは「ノース・リバーの残りの 50%につきましても、既存株主との間で、引き続き 100%の取得に向けた交渉・調整を図ってまいります」としている。
KeyHolder社によると、ノース・リバーはKeyHolder社の連結子会社、乃木坂46LLCも持分法適用関連会社となったという。なお、乃木坂46LLCの全株式の50%はソニーミュージックの子会社が保有している。
【新取締役に文春砲の過去】
ノース・リバー社の代表取締役、北川謙二氏(40)は7月、KeyHolderの取締役に就任した。
北川氏は元カメラマンでAKB48の前田敦子担当カメラマンとしてMV撮影などに参加していた。2011年5月、ノース・リバー社が設立されると、代表取締役社長に就任。2013年7月には株式会社AKSの統括部長にも就任している。
5年前のことだが、週刊文春の2015年4月9日号に【AKB運営幹部と峯岸みなみ 未成年時代の「泥酔乱行」写真】というタイトルの記事が掲載された。
東日本大震災直後に開かれた高橋みなみの誕生日パーティにAKB48運営幹部10人が参加、当時18歳の峯岸みなみが飲酒していたとスッパ抜かれたほか、北川氏も女装姿で乱痴気騒ぎに興じていたと報じられた。
子会社の役員がわいせつ容疑で逮捕なら、新役員も泥酔ハレンチ騒ぎで文春砲の過去。
やれやれ…。