「B級」ニュースステーション
高級アイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」のCMに女優・歌手の平手友梨奈(19)が起用された。新CM「ごきげんにする方法」篇は3月5日から全国で放映される。
満身創痍でアイドル活動から脱退、それから1年ちょっとの間に映画のヒロイン2本、ソロ歌手デビュー、有名ブランドのCM抜擢と、快進撃といっていいんじゃないか。運営会社「Seed & Flower合同会社」にとっても平手が将来の“ドル箱タレント”に成長する明るい見通しを立てることができ、ウハウハかもしれない。
結果論だが、こうしてみると、「脱退」は正解だったのだろう。欅坂46「改名」(じっさいは「改名」より「封印」のイメージに近い気がする)も、てちにはプラスだったろう。
欅坂46=平手友梨奈=笑わないアイドル。
心身の不調からライブを欠席することもままあり、歌番組ではほとんどしゃべらず下をうつむいていた。ドキュメンタリー映画では、ファンの方が「ここまで満身創痍だったのか…」と驚くほどの壮絶な姿が映し出されていた。
もしも欅坂46が改名せず、そのまま活動を続けていたらどうだったろうか。伝説の絶対的センター平手像が何度もフラッシュバックすることにならなかったか。
「改名」「封印」で過去の平手像を断ち切った。
映画の番宣でバラエティー番組に出れば、よく笑うし、気を許した共演のお兄ちゃんたちには悪ガキぶりを発揮する。
一方、「僕は嫌だ!」をネタに、お兄ちゃんたちが末っ子をイジるほほえましい場面もあった。
視聴者からは「こんなに笑うんだ」「かわいい」「いたずらっ子なんだ」と、19歳の等身大のてちへの好意的な反応が相次いだ。
ハーゲンダッツのような有名企業のCMに起用されたということは、どの年代にも相当好感度が高かったということではないか。欅坂46のダーク(決して悪い意味ではないが…)なイメージを引きずっていたら、CM起用はあったろうか。
これまで「改名」の理由について、絶対的センターが抜けたあとのグループの方向性という視点から考察されていたように思う。が、「Seed & Flower」にとっては、グループ以上に、ソロになる平手のタレント活動に、むしろ重きを置いて判断した可能性はないか。
つまり平手のために「欅坂46」はそのままでいいのか、それとも…と。
もちろん単なる憶測、まるで見当違いかもしれない。
「脱退」「改名」を決めたのはいったいだれなのか。
平手本人や、総合プロデューサーの秋元康氏、「Seed & Flower」代表の今野義雄氏ら、キーマンはいっさい口を開いてこなかった。いつか明かされる日は来るのだろうか。