欅坂46のキャプテン、菅井友香(24)が26日までに映画WEBサイト「シネマトゥデイ」の単独インタビューに応じ、今年1月に脱退した平手友梨奈(18)から「辞めたい」との意思を「2017年の紅白(歌合戦)の後」に聞かされていたことを初めて打ち明けた。
インタビューは欅坂46初のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 DOCUMENTARY of 欅坂46」に関して行われ、菅井は“絶対的センター”と言われた平手への想いも語った。
菅井によると、 3rdシングル「二人セゾン」をリリースした後ぐらいから「てちの様子が変わり始めた」といい、「そんなタイミングで」4thシングル「不協和音」が決まった。
デビュー曲「サイレントマジョリティー」で、「見栄やプライドの鎖」からの解放、「つまらない大人たち」への抵抗など独特の世界観を提示し、かわいらしいだけのアイドル像をぶち壊し、衝撃を与えた彼女たち。
「不協和音」では、「サイマジョ」以上の激烈な世界観を、全身全霊の激しいパフォーマンスにこめ、訴えた。菅井は「それまでも歌詞の世界観が重く、強い曲はカップリングにはあったんですが、表題曲では初めてでした。その出会いは決して偶然ではなかったと思う」と回想する。
そして菅井の口から衝撃的な事実が…。
「実は最初に私が、てちから“グループを辞めたい”という想いを聞いたのは不協和音を歌った2017年の紅白(歌合戦)の後ぐらいです」
2017年の紅白といえば、パフォーマンスの後、平手ら数人が過呼吸で倒れるというアクシデントが発生したことで記憶に残っている。このとき、すでに平手はグループを去るか残るかで揺れていたということなのか。
菅井は「欅から、てちがいなくなるなんて嫌だ」「やっぱり一緒に欅をやりたい」という気持ちだったという。「でも、今考えるとそんな甘えた気持ちが、彼女をさらに苦しめたのかもしれない」と複雑な心情を吐露した。
平手は映画「響」の撮影で一時、グループ活動から距離を置いたが、撮影後は元通りセンターとして欅坂に戻った。のちに「まだ響でいたい」とこぼしていたことが関係者の証言で明らかになるが、平手自身、「欅に恩返しをするために戻ると決めた」と別のインタビューで語っている。
菅井は「てちと一緒にパフォーマンスできる時間を大切にしようと、強く思いながら過ごしていました。去年の9月には東京ドームのステージにも一緒に立てて、そこから年末まで、てちは本当に頑張ってくれたと思います」と振り返り、「今は、自分を大切にしてほしいという気持ちでいっぱいです」と脱退した仲間を思いやった。