「B級」ニュースステーション
櫻坂46をはじめアイドル楽曲の振付を数多く担当してきた振付師兼ダンサーのTAKAHIRO先生(39)が8日放送のNHK「SONGS」に出演し、グローバルガールズグループ「NiziU」の人気の秘密をダンスの側面から解説した。
この日のSONGSは「まだ間に合う はじめてのNiziU」がテーマ。
TAKAHIRO先生は、MV再生回数2億4000万回を突破した「Make you happy」を取り上げ、「だれもが踊りたいな、踊ってみれるなと思う」ことが人気につながったと考察した。
昨年紅白の白組司会も務めたMCの大泉洋(48)が「うちの娘でも踊ってましたもん」と応じると、TAKAHIRO先生は「ここ、すごいなってところなんですけど、印象に残りやすい振りになるためのテクニックが入っている」と分析した。
【ポイント1】視線誘導
「体を動かしているなかで、全部を動かすんじゃなくて、1点だけを動かす。そうすると印象に残りやすい。(サビの最初は)どこが動いていると思いますか?」
大泉が「足です、足」と答えると、「そうです、足だけが動いている、他のところは固定されているんです。お客さんの視線誘導が秀逸なんです」と、振付の特徴を指摘した。
続けて「サビで足のダンスがきました。みなさん、目は足元にいきますよね。でも、最終的にはどこを見せたいですか?」。
「顔、見たい」と大泉が答えると、「…なので、足のパフォーマンスをやったあとに手を足のほうに持って行く。すると、最終的に記憶に残るのは?」
「顔!」
「そう! 縄跳びダンスは手の動きで視線を顔に誘導している」とTAKAHIRO先生。
だが、振付のすごいところはほかにもあるという。「SNSで話題になることを狙い、あるものを強く意識したつくりになっている」。
その“あるもの”とは…
【ポイント2】スマホ対応
ヒントは「ヨコの動きがないことです。縦意識です」
これに大泉が「スマホですか?」と恐る恐る答えると、「正解です!」。
TAKAHIRO先生は「立ち位置を同じ位置にして、サビのパフォーマンスをしてくれることによって、女子高生も主婦の方も、携帯を置いて(パフォーマンスを見ながら)自らマネすることができる」とした。
【ポイント3】完全シンクロ
さらにTAKAHIRO先生は一部の振りの中で、「完全シンクロをものにしている。直角の角度というものがありまして、ここに角度を足していくことによって、よりそろい感が強く見えることができる」と指摘した。
一連の分析を聞いた大泉は「考えられてる。めっちゃすごい」「(僕らは)まんまとハマってるわけだ」と脱帽した。
【NiziUとは】日本のソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメントによる日韓合同オーディションプロジェクト「Nizi Project」で、1万人の応募者の中から選出された日本人9名によって結成された。総合プロデューサーのJ.Y. Parkは韓国4大音楽事務所の一角「JYPエンターテインメント」の創業者。ガールズグループの「TWICE」などを育てた。
プレデビュー曲の「Make you happy」が大ブレーク、芸能人らが縄跳びダンスをTikTokなどでマネしたことでも話題になった。昨年12月2日、「Step and a step」でデビュー、さらに年末のNHK「第71回紅白歌合戦」に初出場。女性グループとして史上最速の紅白出場となった。今年4月7日、2ndシングル「Take a picture / Poppin’ Shakin’」をリリースした。