平手友梨奈にはまって1か月(4)

けやかけの平手友梨奈

けやかけの平手友梨奈

  「脱退」のニュースをいろいろ検索していくと、平手友梨奈をバッシングするような記事が多かった。

 天皇・秋元康の寵愛を一身に受け、メンバー内で浮いた存在になっていたとか、プロモーションビデオの撮影現場で「世界観が違う」とドタキャンしたとか、9thシングルがリリースされなかったのはわがままな彼女がごねたからとか…。

 え、、本当かよ?

 「けやかけ」などの番組に出演していたときの初々しい様子や、ちょっと恥じらいながら笑う姿や、メンバーに甘えるオフショットの写真や、ラジオで楽しそうに話している声などから想像できる印象と、記事の内容がまったく違うので戸惑ってしまう。

 僕は、20年以上、新聞記者をしていた。その経験から、女性誌は裏も取らず書き飛ばすので信用できないが、文春はしっかりしたメディアだと思っている。かつて篠山紀信がらみのスキャンダルをつかんだ文春サイドが、「うちでは(グラビアをやってもらっている)篠山さんのことを記事にできないので、そちらでどうですか」とスクープネタをくれたこともあった。新聞、雑誌とメディアは違うけれど、ジャーナリスト同士の横のつながりは強い。

 だけど、平手の記事はどうよ…と思ってしまった。長年の記者経験からは「自分の直感を信じろ」という声が聞こえる。

 ずいぶん前の話だけど、酒井政利さんという伝説の音楽プロデューサーに何回か取材する機会があった。山口百恵の育ての親として知られていた。宮沢りえが貴乃花と破局したことが大ニュースになった後、酒井さんから秘話を聞いて記事にしたこともあった。だが、あるとき、酒井さんから 「これじゃりえのためにならないだろ」と激怒され、記事がストップしたこともあった。不本意だったけど、りえ寄りに大幅に記事を修正した記憶がある。

 酒井さんは大事なネタ元だ。一度恩を売っておくのもいいか、という媚びた考えをしていた。記者としてはダメだね。 文春の記事には、同じ匂いがする。平手を悪者にして運営サイドに恩を売っておくかと…。まあ、憶測ですけどね。

 ただ、バイアスをかけたとしてもまったくのでっち上げは記事にしないはず。運営側には平手を「脱退」させなければいけない「正義」があったんだろうとは思う。

 コクハクというブログサービスの中に、平手友梨奈に関する記事が複数掲載されていた。こちらのほうが、自分自身の直感に近いと思った。

 ペンは剣よりも強し…。僕たちが肝に銘ずべき言葉だ。いかに天才とはいえ、10代の少女を傷つけることにジャーナリストのペンを使うことは許しがたいだろう。

 ただ、秋元さんは「まあ、それはそれでいいんじゃない…」とうそぶいていそうだけど。