不協和音 欅共和国2017不協和音 欅共和国2017

 動画だけじゃなく、「平手友梨奈」のニュースやブログなども読み漁っている。 その一つ、「平手友梨奈という天才」というブログも楽しく読ませていただいている。

 「天才」という表現はまさしくそうだと思うが、この言葉から長田渚さんのノンフィクションを思い出した。たしか水泳の北島康介のことを書いた一冊だったと思う。この中に、天才の苦悩について説明している箇所があった。

 うろ覚えだが、「天才だから努力しなきゃいけない」「才能があるから、あともうちょっとで世界に届く、と激励され、努力を強いられる」「才能がなかったら、楽しく泳ぐだけでいいのに…」といったことが書かれていたと思う。

 才能のない僕らは、才能のある人をうらやむけど、才能があればあったで苦しむことも多い、というわけなのだ。

 だれかのブログだったかで、欅坂のオーディションで「S」クラスの最高評価だったのは平手と長濱ねるだったと書いてあった(あと今泉佑唯もだったかな?)。ねるが事情で半年遅れて合流することになった以上、センターは平手しかいなかった。そして平手がずっとセンターをまかされ苦悩するのは天才の宿命だったのだろう。

 話は変わるが、小山ゆうの漫画「あずみ」の実写映画に上戸彩が主演したことがあった。

 新聞記者時代、小山さんには取材で何度もお目にかかった。その取材を通じ、オスカーの古賀社長が上戸のことを「僕たちは上戸(の人生)を変えるが、上戸は芸能界を変える」という表現で絶賛していると耳にした。

 実写映画「あずみ」は凡作だったが、3回見に行った。途中で上戸の顔がアップになるシーンがあり、そのシーンをみるためだけに3回映画館に通った。

 僕は興奮して小山さんに手紙を書いた。今思い返すと、「なにを偉そうに…」と赤面するしかないが、僕は小山さんにこう伝えた。

 「昭和に美空ひばり、山口百恵。そして平成に上戸彩」

 僕にとって平手は、上戸彩のときの衝撃をはるかに上回っている。

 だれかが「平手友梨奈と出会えた時代に生まれたことを感謝したい」と書いてあったが、まったく同じ気持ちだ。

 ありがとう、平手友梨奈さん。