映画「さんかく窓の外側は夜」に出演する平手友梨奈映画「さんかく窓の外側は夜」に出演する平手友梨奈

 1月にアイドルグループ欅坂46を「脱退」した平手友梨奈(18)が今年10月公開の映画に出演することが4日、明らかになった。スポーツ新聞各紙が同日朝、一斉に報じている。平手の映画出演は「響-HIBIKI-」以来、2年ぶり2作目。

 報道によると、出演するのは、ヤマシタトモコ氏のミステリーホラー漫画の実写化「さんかく窓の外側は夜」(10月30日公開)。“心霊探偵バディ”の2人が、ある不可解な連続殺人事件の謎を追うというストーリーで岡田将生と志尊淳がW主演を務める。

 平手が演じるのは、父親の命令で「呪い屋」をしている女子高生「非浦英莉可(ひうら・えりか)」役。森ガキ侑大監督が「この役は平手さんしか考えられない」と口説き落としたという。一方、原作漫画のファンだったという平手は「自らの新しい挑戦」と覚悟を決めて撮影に臨んだという。(写真は公式サイトから)

 平手は2018年に映画「響-HIBIKI-」で女優デビュー、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した。欅坂46脱退後は「ソロアーティストとして活動するのでは」「女優に転身か」などとうわさされていたほか、「映画のロケ現場で見た」との目撃談がネット上で話題になっていた。

 ■森ガキ侑大監督のコメント

 「人物像を脚本打ち合わせしている時から、自然と平手さんとして作り上げていた自分がいました。もはや、平手さんしか考えられなかった」

 ■平手友梨奈のコメント

 「最初は本当に自分で大丈夫なのか、という不安が大きかった。自分にとっても新しい挑戦ですし、監督と初めてお会いした時に、監督も新しい挑戦とおっしゃっていたことも、私の背中を押してくれたような気がします」

 

 

 《衝撃の電撃脱退》欅坂46の公式サイトは1月23日、平手の同日付の「脱退」を電撃発表した。「卒業」でなく「脱退」という表現にファンの間で衝撃が走ったが、その夜、出演した「GIRLS LOCKS!」で平手本人は「今は話したいと思わないので、いつか自分が話したいと思った時にどこか機会があればお話しさせていただこうかなと思っております」と口をつぐんだ。コーナーの最後に欅坂の「黒い羊」をかけたが、平手は曲が終わっても数秒、無言のままで時折、嗚咽のような声が漏れた。ようやく「来月またラジオの前で明るくお会いしましょう」と締めくくった。

 《魂の絶叫「僕は嫌だ!」》欅坂は「異端のアイドル」と言われた。2016年のデビュー曲「サイレントマジョリティー」で、「見栄やプライドの鎖」からの解放、「つまらない大人たち」への抵抗など独特の世界観を提示。その後も「自分らしく生きろ」をテーマとしたエキセントリックな歌詞と、全身全霊をぶつけるような激しいダンスで「笑わないアイドル」として若者から熱狂的に支持された。平手はデビュー時14歳の最年少ながらリリースしたシングル全8曲でセンターを務めた“不動のエース”だった。昨年末の紅白歌合戦では、2年前に過呼吸で倒れるメンバーが出た「不協和音」を再演、平手の「僕は嫌だ!」と絶叫する場面やメンバー全員の鬼気迫るパフォーマンスが話題を集め、MCの内村光良に「素晴らしかった。新・不協和音だ!」と絶賛された。

てち最後のセンター

 
 《嘘と真実》欅坂46のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」(高橋栄樹監督)が公開されることが2月27日、公式サイトで発表され、ファンの間で大きな話題になった。公開は4月3日。