僕には最高のアイドル…菅井友香

 このブログを書き始めたのは、「欅坂46」平手友梨奈の紅白(2019年末)のパフォーマンスにこころ鷲掴みにされたからだった。「平手友梨奈にはまって1か月」とのタイトルで7回書いた。
 
 それまでアイドルにまったく関心がなかったが、いったいどんな子なの?とMVやYoutubeの関連動画、冠番組「けやかけ」の過去動画をかたっぱしから見るようになった。

 てちにしか興味がなかった。ライブやMVのパフォーマンスでも、てちばっかり見てた。でもいつしか、てちのそばにいるメンバーたちも、それぞれ個性的で魅力的だってことがわかってきた。

 てちのいる欅坂が最高に好き。でも、てちのいない欅坂も大好きなんだなと気づいた。

 16日の「活動休止」「改名」の電撃発表(私個人は解散発表と認識している)からいまだに立ち直れず、ライブを思い出しては胸が苦しくなる。

 

欅坂46の集合写真

 キャプテン菅井友香は18日、「未来」とのタイトルでブログを更新し、「今の私たちなら何にだってなれると信じています!」と力強いメッセージを伝えている。

 逆だろ…
 僕らがゆっかーを励まさなきゃいけないのに、逆に一番つらいはずのゆっかーに励まされている。

 ゆっかーはライブで「心強いメンバーやスタッフのみなさん、そして素敵な楽曲、本当に素敵なクリエーターチームのみなさん、数えきれないくらい応援してくださるみなさんと出会えたこと、本当に誇りです」と語っていたが、僕らこそゆっかーに出会えたことが「誇り」だ。

 10月のラストライブで欅坂46の5年の歴史に幕が閉じられる。

 「欅坂とは平手坂である」「欅坂の主人公はてちである」との見方はある意味、正しいだろう。僕もそう思ってきた。が、今は違う。

 欅坂の真のヒロインは、ゆっかーだったのではないだろうか。

 ドラマでも、ヒロインには次から次へ苦難が襲い掛かってくる。心折れそうになっても乗り越えていく。その姿に、視聴者は共感し、勇気をもらっていく。

 以前、ブログに書いたが、欅坂46に加入したとき、ゆっかーは19歳、大学2年生。「みんなは中高生で、学校の延長線上みたいな和気あいあいとした雰囲気」だったという。2016年4月6日リリースのデビュー曲「サイレントマジョリティー」が大ヒット、「アイドル史に残る」とまで評されるインパクトを与え、その年紅白歌合戦に初出場。ゆっかーは「ひたすらがむしゃらに、用意していただいたものに必死にくらいついていました」と振り返る。

 デビュー翌年、キャプテンに任命された。メンバーの中では最年長とはいえ、「家では妹」「みんなを引っ張っていくタイプでもなかった」が、「ここから変わっていかなきゃいけない」と自らを叱咤したという。

 総勢21人の大所帯、普通でもまとめるのは難しい。中でも、センター平手友梨奈の圧倒的な存在感は、過去にも例がない。ゆっかーの壮絶な苦難が始まった。

 16日のライブのあと、OGのオダナナが「大好きなメンバーとずっと一緒に楽しく活動したかっただけなのに、得体の知れない何かに飲み込まれて、いつの間にか一緒に踊っていた仲間がどんどんいなくなって、みんなの元気が無くなって、ネガティブな気持ちも増えて、なんか上手くいかなくて、でもどうしたらいいのか分からなくて、」とツイートした。

 何があったのかは、わからない。オダナナは「得体の知れない何かに飲み込まれて」と表現している。メンバーのだれもが、どうすることもできなかったのだろう。責任感の強いゆっかーの苦悩も、計り知れなかったろう。

 以前、雑誌のインタビューで、ゆっかーは8曲目「黒い羊」のときも「てちとの関係が難しくて…」苦悩を深めたと打ち明けている。

 「この表現があっているのかはわからないんですけど、人の意見にも黒とか白とかがある中で、いいあんばいのグレーをみつけていくのが私の役割だと思っている。でも、てちはその曲の人になってしまうから、グループの中のいいあんばいを見つけるのがすごく大変でした。センターのてちとキャプテンの私がタッグを組んだら、もっといいグループになれるというのはわかっていましたけど、黒い羊は、そこが難しかった」

 他のメンバーのことも心配していた。「てちだけじゃなくて、繊細な子が多いんです。本当に追い込まれちゃう子がいたので、それが心配でした」「この曲が持っている難しさに影響されて、作品作りになかなかついていけなくなるメンバーもいました。でも、どうすることが正解なのかは、わからなかった」

 今年に入って、さらに衝撃が襲う。
 てちの脱退、オダナナ、もんちゃん、なーこの卒業…。

 残されたメンバーが、そこからはい上がろうとすると、今度はコロナショック。もうなすすべがない。4月6日にデビュー4周年を迎えたが、アニバーサリーライブは中止、例年夏に開催していた「欅共和国」も開催見送りになった。その間、OGたちのスキャンダルも週刊誌の餌食になった。

 「ずっとずっと欅坂46が大好きだということは変わりません。大切な楽曲に溢れていますし、メンバーでいられることを誇りに思ってきました。でも、そこにはいつも苦悩が伴っていた気がします。
思い切り活動したい気持ちとは裏腹に、前に進めないもどかしい思いを何度も何度も重ねてきました」とブログで心境を明かしている。

 どれほどゆっかーが傷付き、心張り裂けそうになっただろうか。
 そして、ついには大好きな「欅坂46」さえ奪われてしまう。

 ああ神様、なぜこれほどゆっかーに苦難を与えるのでしょうか?

 普通の人ならとっくに心折れるよ。お嬢様育ちでおっとりして優しく、活舌がちょっと悪くて「キャプテン」を「チャプチェ」と言って笑われたり、でも責任感が強くて、MCトークを一生懸命勉強したり、バラエティーでもパイに顔からツッコんで笑いを取ったり、みんなを引っ張ってきた。

 「今は前を向いています」というゆっかー。

 「活動休止」発表のとき、「いままで欅坂46に出会ってくださって、欅坂46を好きになってくださって、欅坂46を支えてくださって本当にありがとうございました」と涙浮かべ、最後は悲鳴のような絶叫になっていた。

 アイドルとは、歌やパフォーマンスや、そのすべての言動で「勇気」と「元気」を与えてくれる存在だとしたら、ゆっかーこそ「日本一のアイドル」だと思う。
 
 そして、1期・2期・新2期合わせ28人のグループと「茨の道」を突き進む決意を固めた“伝説のチャプチェ”。

 ゆっかーのことを、いつまでも応援したい。