秋元康「それが愛なのね」 VS 阿久悠「これが愛なのね」

 櫻坂46の2ndシングル「BAN」に収録されたカップリング曲「それが愛なのね」。けっこう“中毒性”があってリピートして聴いている。作曲の谷村庸平さんによると、「70年代ディスコをイメージした一曲」だそうで、懐古趣味のおっさんがハマりやすいのかもしれない。

 歌詞もけっこうグサグサ刺さる。人生失敗した身とすると、「自分勝手」「最低の人間」「しょんぼり」「丸める背中」と歌われると、身につまされて切ない。

 ところが、そんな男を「抱きしめてあげる」「放っておけない」「このまま眠りなさい」と…。彼女は菩薩か聖母か。そして最後に「それが愛なのね」。

 人生で傷ついたおっさんたちなら、この曲リピートするでしょ。失敗は自業自得で何かが変わるわけじゃないけど、この曲聴いているあいだだけは、優しい夢をみれる。

 ところで、「それが愛なのね」というフレーズ、どっかで聞き覚えが…と思っていた。

 そしてやっと見つけた。
 1975年リリースの岩崎宏美「ロマンス」(作詞 阿久悠/作曲・編曲 筒美京平)。1小節目の最後に出てくる…「これが愛なのね」。

 くしくも日本の音楽業界の巨人2人が思いを込めたフレーズ。

 秋元康「それが愛なのね」、阿久悠「これが愛なのね」。