「アイドル」やてちの話ではないが、Yahooに興味深いニュース(投稿)が掲載されていたので紹介したい。
「パチンコはいいんですか?」関口宏が新型コロナ自粛で投げかけた素朴な疑問 というタイトル。
筆者は水島宏明さん、上智大学教授で元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクターという人物だ。
「3月29日(日)のTBS『サンデーモーニング』。番組を見ていて司会の関口宏がふと口にした言葉が筆者はとても気になった」と書き出している。
みなさん、ご承知のように小池都知事を始め、首都圏などの各自治体トップや安倍首相も「不要不急」の外出の自粛を呼びかけている。この週末は銀座や六本木なども閑散としていた。
番組では「一方でこんな場所も…」というナレーションとともにパチンコ店の前に長蛇の列が出来ている様子を伝えていたという。(私自身は番組を見てなかったので伝聞だが…画像は水島さんが撮影した番組画面)
MCの関口宏は「ちょっと細かい話ですけど、パチンコはいいんですか?あれ・・・」とゲストに呼んでいた専門家に疑問を投げかけた。
この日、スタジオにいた専門家は堀賢(ほり・さとし)さん。順天堂大学大学院教授で「順天堂医院感染対策室長」を務めている人だ。
パチンコをしていると、ハンドルに手をずっと当てて操作する必要がある。堀さんは「濃厚接触」の可能性を否定せず、「私は行かないですね。はい…」とパチンコの危険性を指摘した。
K-1などのスポーツイベントや音楽イベント、映画業界まで“自粛”を求められているのにパチンコ業界だけが“例外”とされるのはおかしくないだろうか?
なぜ行政や政治家は問題にしないのだろうか?
筆者の水島さんは投稿した記事の中で、この点を掘り下げていく。
「パチンコ業界が警察官僚や警察関係者の天下り先となっていて、与党自民党への政治献金なども毎年多額に上っていることはあまり知られていない。警察と業界との癒着は時々大手マスコミ以外が報じる程度だ。そうしたことも関係があるのか?」と指摘した。
パチンコチェーンストア協会のHPをみると、アドバイザーに多数の政治家の名前が連なっている。
警察OBの政治家としては、現職では平沢勝栄氏がいる。パチンコ業界との繋がりが深い人物として有名だ。「何も卑屈になる事はありません。戦後、娯楽が少なかった時代から、国民生活に潤いを与えてきたのだから、自信と誇りを持っていただきたい。警察もマスコミも業界のプラスの面をもっと評価してあげることが必要だと思います」と、パチンコ業界を擁護。パチンコメーカーのサミー会長から献金を受けていた事実もある。
私が政治記者時代、何度かインタビューしたこともある。所属していた新聞社との関係性から「いいこと」しか書けなかったが、「金脈のありそうなところに顔を出す人」「スタンドプレーが好きな人」という印象だった。
「視聴者に気づきを与える。それこそが名司会者の条件である」と水島さんは言う。
そのうえで、関口に「張本さんではないが、あっぱれ!」をおくっていた。