「B級」ニュースステーション
4月14日リリースの櫻坂46・2ndシングル「BAN」。
文化放送「レコメン!」で音源が銀河初解禁されたのに続き、17日、ミュージックビデオ(MV)が公式YouTubeチャンネルで公開された。
【僕は絶対にBANされるものか】
個人的な感想としては、まず、メッセージ性を強く感じた。
「BAN」という、語感の強さが影響しているのかもしれない、とくにラストの「どんな状況に追い込まれても 僕は絶対にBANされるものか」
コロナ禍のなか、厳しい状況に追い込まれている人も少なくないだろう。でも、どんな状況でも「BAN」されるものか、まして自分で自分を「BAN」しちゃ絶対にいけない。
欅坂46から改名という前代未聞の修羅場、それこそ「BAN」されても不思議ではなかったのかもしれない。“いばらの道”を覚悟した彼女たちがパフォーマンスするからこそ、こちらの胸に響くものもある、と思う。
そして以前より歌声が力強くなっている気がした。
【コミックソング?】
ただ、「カップ麺」「お湯注いで」「あくびしてたら」「麺がのびた」と最初聞こえてくると、「ん? コミックソング?」と勘違いしそうになる。だれもわかってくれないだろうけど、子どもの頃読んだ松本零士さんの漫画「男おいどん」を不意に思い出した。
「BAN」という言葉を表題にもってくるワードセンスや、途中の歌詞の「時間はあんなにあったじゃないか?」などの、刺さる表現。随所に、「秋元ワールド」ここにあり、を感じさせるけど、いい加減マンネリでしょ。若い才能同士の共鳴や反発をそろそろ見てみたい。
【すごい…でも物足りない】
MVは、「なぜ恋」の加藤ヒデジン監督が担当した。センターのるんちゃんをはじめ、メンバーみんな可愛いし、カッコいい。ファンの期待に十二分に応えてくれていると思う。
ただ、「なぜ恋」に比べると、「置きに来たのかな」とも感じた。前回は糸、今回は水を使った演出もあったが、サプライズに乏しかった。平手友梨奈「ダンスの理由」の土砂降りの中のパフォーマンスの印象が強すぎる。
ダンスもどうなんだろうね。激しくバキバキで、豪速球一本やりのピッチャーみたい。
まとめると、不満も書いたが、一ファンとしては、満足できた。
ファンじゃない人に、どこまでこの楽曲のパフォーマンスが話題を呼ぶか、が気になる。