きょうは、エンタメの話じゃないけど…。
バドミントンの奥原希望(25)が「中高生へ」と題し、オフィシャルブログに投稿した一文(4月28日)が、真心がこもっていて胸を打つ。
コロナの影響で、学校は休校、友達にも会えない。目標としていた大会も次々中止になっていく。
「みんなは何を考え毎日を過ごしているのかな」と語りかける。
悔しい…だろうと人は言うけど、本当のことは当事者じゃなければ絶対にわからない。理解はできない。だから「自分で考えて、自分で解決・納得して次に進むしか道はない」が、「でもこんな考え方はできないだろうか?」と、奥原は言う。
「今の中学生、高校生しか
このやり場のない悔しい思いを感じていない
僕たち、私たちしか
この貴重な体験は出来ていない!
そうじゃない?」
みんなが競技を通じて学んだこと…。
それは、競技で勝つためのテクニックだけじゃない。「辛いことや苦しいことからも逃げずに立ち向かう」心だったはず。
奥原は再度、「今みんなは何を考え過ごしているのかな?」と問う。
「無理に前を向いて欲しいわけではない」
「君たちにしかわからない
ということは
君たちにしかできないことがある」
「自分の心と向き合い
自分の中にしかない答えを見つけ
前に進んでいって欲しい」とエールをおくる。
「しんどかったら泣けばいいし、弱音も吐けばいい その吐き口に私がなれたら」と後輩たちの心に寄り添い、奥原は「いつかの未来でこの想いを見返してやろう!」と一文を締めくくっている。
これほど中高生に向かってまっすぐに勇気を与えようとした一文を目にしたことはなかった。
「手を洗おう」「うがいをしよう」「不要不急の外出は自粛しよう」…と呼びかけるのも大切なことだけど、それだけ言ってりゃ社会的な責任を果たしている気になってないかな、とも思っていた。
ところで、アイドルらしいキュンキュンしたラブソングを歌ってこなかった欅坂46。
全身全霊のパフォーマンスとともに、「君は君らしく生きていく自由があるんだ」「未来は君たちのためにある」と歌い、「太陽はどんなときもこの空見上げる人選ばない」と希望を伝えてくれた。
今こそ、欅魂を見せてほしい。